~施術者の想い~

 

 

 突然ですが、私は分娩直後からクモ膜下出血(脳卒中)を患い、幼少時は構音障害などの後遺症が残っていました。

 

 幸い、手足には何も後遺症なく生活する事が出来ましたが、「上手く言葉を喋る事が出来ない」・「物事を理解する事が難しい」・「ペットボトルのジュースをグラスへ注いでも、必ずといって良いほど溢してしまう」など周囲と成長の差があった事を覚えています(でも、当の本人はあまり気にしていなかったですが・・・(笑))。

 両親や周囲の方々の御支援のおかげで、徐々にそれらの後遺症を克服する事が出来ました。本当に感謝しています。

 

 

 現在、偶然にも私は柔道整復師・機能訓練指導員として脳卒中後遺症・神経難病・整形外科疾患による後遺症の方を対象に機能訓練や施術を行わせて頂いております。

 そういった中で、何らかの後遺症をもった利用者さんや患者さんの機能訓練・施術を通して、「どうして自分は後遺症を克服する事が出来たのか?」という疑問が浮かんできました。

 

 色々と勉強していく中で、その答えは「自然治癒力」にあるという事がわかりました。

 

 人には必ず「自然治癒力」が存在します。自らの身体的問題を自ら治そう・癒そうという働きです。実際には、「自然治癒力」は若ければ若いほどに旺盛だと考えられています。

 ですが、個人差はあれど年齢が幾つになっても「自然治癒力」は存在します。勿論、完全に治らない場合がある事も事実ですので、必ずしも万能ではありません。

 

 オステオパシーは「自然治癒力」を最大限に生かす治療概念・徒手療法です。実際にオステオパシー施術と機能訓練を併用する事により、著しい機能回復をされる方を観てきました。又、障碍・後遺症の有無に限らず、これまで整形外科的疾患や不定愁訴に対してもオステオパシー施術で目を見張る効果を得る事が出来ました。

 

 

 自然治癒力に助けられてきた私から、

 それらの「恩恵=アルマ(alma)」を皆さんに還元していきたい、そんな想いで今のお仕事をさせて頂いております。